都市銀行の貸出金利が低い理由

近年、カードローンを利用する人の中に都市銀行のカードローンに申込む人が増えています。その大きな理由の一つが貸出金利の低さにあります。

 

カードローンを利用している人の内、90%以上の人は借入額が50万円以下の少額になっていますが、その金額帯の貸出金利は消費者金融の18%に対して、都市銀行は14.5%であり、断然都市銀行の方が有利になっています。(メガバンク3行のカードローンの上限金利は、三菱東京UFJ銀行カードローンが14.6%、三井住友銀行カードローンが14.5%、みずほ銀行カードローンは14.0%)

 

都市銀行カードローンの貸出金利の方が低く設定されている理由には主に以下の2つのことがあります。

 

1つ目はカードローンにおける貸出用の原資の調達方法と調達に掛かる経費です。都市銀行カードローンの貸出資金は日々自動的に集まってくる一般市民からの預金を原資にしています。従って、資金を集めるための業務をする必要がほとんどなく、調達に掛かる経費がほとんどありません。

 

また、近年の預金に対する利子の利率は限りなく0%に近くなっているため、預金の返還時における利子に充当させるためのカードローンの運営利益も少なくて済みます。なお、本業として行っている企業への融資事業からも利益が入ってきます。

 

一方、消費者金融は預金を得られるわけではないため貸出資金を銀行から借り入れるしかなく、当然銀行からの借入金に対する利息以上の利益を得る必要があり、おのずと貸出金利は銀行の貸出金利より高い率にならざるを得ません。

 

さらに、消費者金融は都市銀行と比べると市民に対する認知度が低いため、宣伝広告費が高額になり、その費用を貸出金利に上乗せすることになります。

銀行には保証会社が付いているので回収できる仕組み

もう一つの理由が貸出におけるリスクの違いです。都市銀行は個人にお金を貸し出す時に、必ず消費者金融やクレジット会社などの貸金業者の保証を受けることを条件にしています。

 

そして、仮に利用者が債務の返済を滞らせることがあった時には、保証会社である貸金業者から代位弁済を受けています。つまり、個人に対する貸出ではありながら、実質的には保証会社に貸し出していることになり、貸出金が必ず回収できるとともに、利益が目的通り取れるシステムになっています。

 

ところが、消費者金融は債務者が返済不能に陥ると、その未返済額はすべて利益から削られることになります。従って、必要不可欠な利益を圧迫しないように、実際の貸し倒れの有無に関わらず、ある程度の金額が回収不能になることを想定して、貸出金利を高めに設定するようにしています。

 

これらのことが背景にあるため、都市銀行はカードローンの金利を消費者金融より低くすることが可能になっているのです。